奈良でのんびりランチ 若草山パレット
イタリア人のお客さんに気に入ってもらえるランチの場所、リサーチ中。
外観は家っぽいですが…うどんや親子丼以外の洋食となると、ここはどうかな〜と。
イタリアのコーヒーでなくブレンドコーヒーだという時点で誰も飲んでくれないかもしれないけど、390円ってありがたい値段だと思う。
外より断然中は可愛い。
スペースも十分とってあって居心地良し。
本は古くて埃かぶってそうで触れない、あくまで飾りっぽかったけども、充電OKだったのが、寒さで今朝100%充電だったのにもう2%になっていたので助かった。
先に注文を済ませます。
スモークサーモンのベーグル(820円)+カフェラッテ(420円)ーセット割引100円=1140円。あくまで軽食。ボリューム満点とは言えないけど、おいしかった。
ちゃんと濃いし、偏見を持たなかったらイタリア人も美味しいって思うような。
日本風だ!!って思われたらダメだろうなあ。美味しいんだけどな。
日本人にはオススメです❣️カップもかわいく、量もたっぷり。
12:30-13:30まで、次に外国人観光客が来るまで一人でこのお店の空間独り占め(スタッフさんと二人占め)。ゆったり、のんびりできたし、何より窓から差し込む光が明るくて、居心地よかったです。
二月堂
南大門、戒壇堂、正倉院、大仏殿、二月堂…と歩くと、東大寺って広いな〜と感じる。点々とある建物を受け止める空間を鹿は自由に行き来していて、その空間がいい感じ。
大仏殿出口を左に進み、手向山神社参道にあるアートな根っこ
梵鐘、鐘楼ともに国宝。
26トンもある鐘は重そうで、毎晩夜8時に8回鐘を撞いているそう。お坊さんではなく、世襲で代々同じ家族の人が。家族持ち回りで・・・とかできるのかもしれないけれども、家族旅行に行けなさそうで大変だなあ。
お水取りが行われる二月堂。本尊として十一面観音が置かれています。
お水取りは752年から一度も欠かしたことのない行事。釈迦が生まれた時に竜王が空から香水を注いで祝ったという説にちなんで、香水を垂らします。
1391年、足利義満が参詣し、法螺貝の音を楽しみ、眺望を満喫したと言われています。
1667年、お水取りの最中に火事で炎上。江戸幕府の援助で2年後再建。
大仏殿
華厳経の教えが描かれています。
音符のように見えていたのは中世界と言って、25本の線があり、その間に菩薩の頭部と宮殿、4頭の動物の頭部が描かれています。
一番下には私たちが住む世界と、そんな世界が千集まっていて、それぞれに釈迦がいるよという絵。
一番上には大仏さんと22の菩薩がいて、下の世界をまとめているよという絵。
仏教の目的は「生きとし生けるすべての物を漏らすことなく救済しよう」なので、東大寺を作った聖武天皇も「人間だけでなく動物も植物も栄える世界を作ろう」そのための大仏を作ろうとしたんですね。
世界はたくさんあって、その一つ一つに盧舎那仏は存在しているー。宇宙は果てしない。だけど、盧舎那仏はみんなをまとめて光を照らしているよ、という慈悲深さや仏の懐の大きさを示しているのでしょう。
行列もなく、とっても空いていたので数年ぶりに柱のくぐり抜けに挑戦。
大人も通れるよ!無病息災のご利益あり(^ ^)
如意=何でも叶えてくれるよ。
大仏は宇宙の中心(真ん中)にいて、北に弥勒菩薩、東に薬師如来、南に観音菩薩、西に阿弥陀如来が配置されているのだそう。おお、だから極楽浄土にはよく阿弥陀如来がお迎えにやって来て、西方に舟が出るのか!なーんて納得した。
710年 平城遷都。
724年 聖武天皇即位。
743年 東大寺を作ろう!
全ての民を救うことを目的に建てる。お金と権力がある天皇が大仏を作ろうと思えば一人でできるが、それでは仏の意味するところは民には伝わらないので、一握りの土、草の協力を民に求める。結果、当時の人口の半分にあたる260万人が東大寺建設に関わった。8回の大仏鋳造を経て完成。
聖武天皇は「真心を持ち、大きな幸せが来るように願いなさい」と言った。
752年 インドや中国からの僧を始め、1万人を呼んでお祝いした。伎楽という面をつけた劇を演じたり、刀や宝石が贈られて、大仏に埋められた。
9世紀に仏の頭が地震で落ちるというアクシデントあり。
その後2回焼ける。1回目は1180年の源平の戦いによる南都焼き払い。
仏の教えにあつい重源上人を中心に、鎌倉幕府の朝廷や武士も協力して仏と大仏殿を立て直した。
2回目は1567年。室町時代、戦火で失われる。戦国時代だったのですぐに建て直すことができず、100年以上大仏は雨風にさらされた。
江戸時代、東大寺に勤め始めた13歳の公慶上人は、その大仏の姿に心を痛め、再建しようと誓った。お金を集めて修理にあたり、十分な木材がなかったため横幅を短くしたものの、再建できた。
東大寺の南大門にて
南大門で、ボランティアガイドさんと待ち合わせ。
事前予約をしたら、すぐに「受付ました」と電話がかかってきて、数日後、ガイドの名前と電話番号が留守電に入っていました。前日にはガイドさんから電話をもらってご挨拶。近所のスーパーで売ってる豆政の「わさびピーナッツ」を心ばかりのお土産に持っていく。すると、スーパーでカルビーポテトチップス奈良バージョン「きな粉じょうゆ味」を見つけた。
黄色いジャンパーを着たガイドさんに会うなり早速「お雑煮のお餅にきな粉をつけるんですか?」と尋ねると「食べますよ」と答えが!年末になるとスーパーできな粉の特売があるそうです。お雑煮は地域ごとに特色があるんだなあ。
南大門にて
・奈良時代は中国の影響を強く受けているので、正門と大仏殿はまっすぐ、同じ線上にある(京都だと、いつもそうとは限らないでしょとのこと)
・12世紀、運慶と快慶による金剛力士像は風が南北に吹いている様子を、衣紋をたなびかせ、足を踏ん張らせているところで表現していて、力強さが増している
・普通、仁王像は向き合っていないけれども、東大寺の仁王さんは互いに向き合っている
・仁王像は下から見上げてちょうど良いバランスになっているので、足が短いよ。
と聞く。なるほど〜。