京都&海外まち歩き〜通訳案内士カルラの日記〜

京都のおすすめ、国内外の旅で見たこと感じたことをお伝えします。

京都1日ガイド 〜嵐山・金閣寺・龍安寺・伏見稲荷〜

【本日の旅程】
9時@ロビー

9:35-10:15 嵐山

10:15-10:40 移動

10:40-11:25 龍安寺

11:25-11:35 移動

11:35-12:05 金閣寺

12:05-12:15 お土産 (スノードーム)

12:15-12:30 移動

12:30-13:30 昼食@コージーANAクラウンプラザ

13:30-14:10 移動 

14:10-16:00 伏見稲荷

16:00-16:30 ホテル日航プリンセス 


9時過ぎに家族で集合。

夕飯は「インターネットで見つけたお店で食べたけど、あんまりだった」という。

お店ばかりは、人それぞれ口に合うところがあるしなあ…と思うと、オススメできる場所がよく分からない😭 いつか、ホテルに近いところでおいしいところをいくつか、お客さんの希望に合わせて言える自信を持てるようになりたい (反省①)

そうこうして、そういえば「鴨川たかし」は美味しかったなーと思い出した。リストに入れとこう。きっと、そこならお肉好きの人は気に入ってくれると思う。

 

まずは嵐山へ。

御髪神社のお守りにお金がかかるのを見て、お父さんはどうやらその考えが気に入らないみたい。「お守りにお金がかかるなんて」「そのお金は神社に行くんでしょう?」まあ、そうだけれど「神様への寄付みたいなものだよ」と言ってもあまり通じなかったなあ。まあ、神社を直したり、宮司さんの収入になったりするのかなあ。

あんまり、神社でお守りを買うことに抵抗がないからなあ。異文化体験。

前はとっても喜んでくれた髪の毛の神様、だけど今回はイマイチだったなあ。

なので、あまり神社の拝金主義を伝えないようにしようと思って、野宮神社では

祈りなどはせず、「苔のカーペット」を案内した。亀石も、私はとっても好きだけれども、飛ばした。苔のカーペットはきれいだ、と言っててちょっと一安心。

 

竹林の中で写真を撮れる場所があったので、案内するも、「別に回らなくてもいいや」と省略…😭 竹林が見たくて嵐山に来たのだと思うのだけど、人を満足させるのは難しい。 

 

娘さんは3月に自転車で嵐山まで来たそうだ。その時、モンキーパークにも行って、「猿はかわいいけれど、あの山はもう登りたくない」と、猿に興味を持った弟に伝えていた。その後稲荷神社までも自転車で行って鳥居を見て帰ったとのこと。若いなあ。でも、鳥居を見るだけではもったいないから、午後にコースに入っていてよかったね。 

 

車で渡月橋と嵐山、亀山を伝えて車窓から川の景色を見て、龍安寺へ。

龍安寺では「少し座って禅を感じましょう」と言ってみた。禅の説明をして、スティーブジョブズも禅をしに日本に来たんだよ、と伝えたら弟くんの反応が良かった。(ああ、よかった) 

弟くんは途中かえるを見つけて、あまりにじっとしているものだから、お金を投げようかな、と言う。両親は「やめなさい」と言うもののさっさと立ち去って、おねえちゃんに「投げてみようかな、どうしようかな」と言う。ああ、こういうのとっても困る。

結局「仏教では動物を殺さないという教えがあるよ」と言って止めた。お客さんを注意するのって心苦しい…けど、ここ日本だし!お金投げるとこでもないし!

 

龍安寺のおみやげでマグネットを売っていたので、コレクションをしているお母さんは一つ選んで買っていた。弟くんの欲しいスノードームはなかった。

 

金閣寺に到着。イタリア語のガイドさんの説明が聞こえる。このままだと、同じことを説明しながら歩くのかしら??と思ったものの、すぐに見失ってしまった。

金閣寺は「きれいだ」とみんな言ってた。風がないから暑いけど、湖にきれいに反射していてなかなかきれいだった。

 

陸州の松の手前で、お父さんが「気分が悪いから車に戻りたい」と入口へ戻ろうとする。「1人で帰れるよ」というけれども、「入口と出口は違う場所なので、私も一緒に行って入口の人に気分が悪いからここから出たいとお伝えします」と言うと、「出口が違うなら、じゃあ、先を歩くよ」と言う。

…途中で「体調が悪い」と言われたらどうしたらいいんだろう?

市内だったら、今回のお客さまのホテルは中心地だし、旅行会社に連絡して、一回ホテルに戻るというのも選択肢なんだろうか。

幸い、事なきを得たけれど…。

 

金閣寺を出て、時計を見ると12時。ああ、このままだと13時の昼食よりも早く着いてしまうから…とANAホテルに電話をして、早めの到着が可能かどうか聞いたらオッケーだった(ああ、よかった!)そのすぐ後で、ハイヤーの運転手さんから「スノードームを見つけました」と連絡が。

 

じゃ、お父さんをまず車にお連れして、弟くんと一緒にお店に行こうとしたら、結果的にお父さんは一緒に買い物に行くという。そして、お母さんと娘さんが車で待ってるという。こういうのに何でも対応してくれる運転手さん、本当に優しい。 

 

金閣寺バス停前のおみやげやさんに金閣寺のスノードームがあった。金色の雪で、見た目にもとっても美しい!しかも、値段も540円。コレクションをしているなら…ととても喜んでくれるんじゃないかな。アフリカとか旅をする度に集めていて、今15個ほどあるそう。いや、これはちゃっちくないよ、よかったねぇ…と心から喜ぶ。運転手さん、本当にどうもありがとう!

 

ANAホテルでのランチ。お父さんはトイレで着替えていた。替えのTシャツが必要だ、と昨日の半日観光で悟ったらしい。こざっぱりしたお父さんは「この着替えた洋服とタオルを車に置きたいから運転手さんに電話してくれる?」と。電話して迎えにきてくれて、本当によかった。しかし、その汗のかいたTシャツをハイヤーの椅子にかけるのは「椅子は…大丈夫かしら?」と思ったけど、見ないふり。

 

残念ながらお父さんは、お昼ごはんを食べる気分じゃないと言って、さっさと「炭酸水を頼んで」と言うので頼む。その後、家族みんなが注文する。「お金は別料金ですよ」というタイミングを逃してしまって…どうか分かってねと心の中で思う。結果、会計前に「お水代を払わなきゃね」と言ってくれたのでホッとした。でも、会計のときに、水1本700円以上していて5本頼んだし「こんなに高いの?」とお父さんに言われる。お父さんにも「高い」という感覚があるんだな〜と思いつつ「そうですね。少し高いですね。」と同調する。だって、ここホテルだもの…。

 

私は、普段ここで家族とごはんを食べる時より、なぜか今日はそんなに美味しいと感じなかった。私が感じないんだから、家族もきっとそう思っただろうな〜。

そして、彼らは全然食べない! 私もお客さんよりもいっぱい食べて、時間をかける訳にもいかないし…と思って、一皿食べておかわりせず、そしてケーキの盛り合わせを食べたものの、ソフトクリームも食べず…ランチビュッフェの醍醐味は全くなかった。

で、30分くらいで食事が終わってしまう〜と思ったのだけれど、お父さんは少し仕事をしなくてはいけないみたいで、WIFIがホテルでつながることを知って喜んでいた。

その時、経営コンサルタントをしていることを教えてもらった。

仕事をしてもらったおかげと、娘さんが紅茶が好きだと言って紅茶をテーブルに運んだものの、熱くてなかなか飲めなかったおかげで、1時間経って伏見稲荷大社に行った。

 

「多分、早く帰ってくることになるから、錦市場に行こうかなとか考えてはいるんですけれども…」と言うと、「時間のことは気にしなくていいよ」と言ってもらう。

正直、時間があまることなんてこれが初めてなので、居心地が悪い。まあ、長引いたら楽しいという訳でもないんだけれど、でも短いと「面白くないかな?」とつい心配になっていまう「暑いんだもの…」という。

 

バスの中で稲荷大社の説明をしつつも、途中応仁の乱の話をした。

この銀閣寺と金閣寺龍安寺のつながりは、うまく伝えられたと思う。

義政に子どもがいなくて、弟に譲ろうとして、弟は嫌だ嫌だと言ったけれども、結局お兄さんの言葉にしたがったら翌年息子が生まれて、奥さんが息子に継がせたいなと思ったから、息子組と弟組が戦うことになっちゃってね。龍安寺は弟組のトップがもともといたんだけれども、応仁の乱龍安寺は焼けちゃったんだよ…みたいな話。次も忘れないようにしなくっちゃ。 

 

何はともあれ、本日最後の観光地の伏見稲荷へ。

思いがけず、四つ辻とお山めぐりをした。てっきりすぐに稲荷観光は終わっちゃうと思ったからびっくり!!

赤い鳥居の寄付の値段の話はやめよう、と思っていたけれども、弟くんが値段表を見つけて質問してきたので、仕方なく答えたら「うちも1本寄付しようよね?」なーんて上段でお父さんが言う。あれ?嵐山の時の、納得できないような雰囲気はなんだったんだろう?と首をかしげつつも、ま、いっか…と流す。

 

駐車場に戻ってきたら、お父さんは汗がしぼれるほど汗をかいていた。しばらく駐車場で休んで(すぐにクーラーのきいた車内に、濡れた服で入るのは身体によくないという。その通りだと思う)、ホテルへ向かう。

 

ホテルに着くなり、では、「明日は8時30分にロビーね」と言ってお別れ。

運転手さんが「営業所に行く途中なので乗りますか?」と車で送ってくれた。わーい、どうもありがとう! ロシアのお客さんは1時間くらい集合時間に遅れたりするので、一番ルーズだなあという印象があります…とのこと。それは大変だ!

 

さて、家について今日のできごとを思い出しているのだけれども、暑さとお客さんの体調がとっても心配になってきた。明日はもう暑いから奈良に行かないで休む…とか、どうかどうか言われませんように!明日も楽しいよ〜という宣伝をしといたらよかったと反省。稲荷大社を歩き過ぎても、どうかゆっくり眠って回復してくれますように!

 

明日は鹿を見たいと弟くんが言ってたし、帰りに明日も同じ運転手さんかと聞いてたし(多分、チップだろうな〜と思った)ああ、私もどうなんだろう?満足してくれているといいのだけれど。 

 

そうそう、昨日の反省をいかして、今日はお父さんを「パパ」と口がすべって言わないでいられたし、なるべくお母さんの名前を読んで、会話したら、「娘は小さい頃は全然眠らなかったのよ。しかも全然食べないの」とか「かわいいネコ(ティッタ)がいる」とか話してくれて、ちょっと打ち解けた(気がする)。

 

家族でヘリコプターに乗って、山の家まで旅をするという話を聞いたとき、心からヘリコプターに乗るのが夢だ、と言ったら「遊びにきたら乗せてあげるよ」と言ってくれた。そう言ってもらえるだけでも嬉しい。

 

そういや、今日のランチの時に「何歳?」と聞かれた。何歳に見える?と聞いたら「やっぱりそう言われると思った」という。「ヒントはハローキティと一緒だよ」と言ってみる。

お母さんが「27歳」という。あはは、冗談でもそんな風に見えないな。お父さんも30歳以下だと思うって言う。で、ネットで調べた弟くんが「74」というから「それは泣いちゃうわ」と冗談だと思っていうと「いやいや74年生まれでしょ。ネットにそう書いてある」おっかしいな…と合わないから、仕方なく訂正する。だって、私74よりは若いもの。76年生まれだよって言うと「全然見えない」と言われた。んーーー、ありがたいなあ。27歳という訳にはさすがにいかないけどさ。 

 

2日目も無事に終わってよかった。夕食のおすすめはできなかったけど、前回娘さんが行ってよかったお店に行こうかな、予約しなくてもいいし…という会話を聞くだけきいてコメントをせずに聞き流す。

 

そうだ。この、私も会話に入るべきか、家族だけの会話なのか、そこの判断があまり上手につかめないなあ。これも、経験なのかな?今度ベテランガイドに聞いてみよう。