京都観光〜抹茶体験・錦市場・祇園〜
12時20分に緑風荘で待ち合わせ。
名前の通り緑色のソファが並ぶきれいなロビーだった。
招風亭でそばを食べて来たお客さんから「日本のパスタは冷たいの?」「そばは冷たくてうどんは温かいの?」と聞かれる。「いや、冷たいそばも温かいそばも、冷たいうどんも温かいうどんもあるよ。夏だから冷たいそばもよく食べるよ」と答える。
お店の人に冷たいそばを指さしてしまったか、うまく伝わらなかったんだろうな…。
イタリアでは滅多に冷たいパスタは出て来ない。「冷製カッペリーニ」もあるにはあるみたいだけれど、私はまだイタリアで食べたことないや。アイスコーヒーだってあったかな?
2年前に京都にやってきた、ざるそばを面白がって食べた友達を思い出した。「冷たいのも悪くないね」と言ってたけど、今回のお客さんにとったら「悪くはないけど、変なの」とのこと。
歩いて京都コンシェルジュサロンへ。
「本物の抹茶体験がしたい」というオーダーで、「何が本物なんだろう?」とずっと気をもんでいたけれど、到着した民家を見て「BELLO(素敵)!」と言ってくれて、「きっと大丈夫だ」と安心する。
まずお手洗いに行き、お客さんたちが着物へ着替えに行った。
私は、前回のお茶の先生と一緒におしゃべり。途中音楽が流れて来たので「抹茶体験の間は消してもらえますか」と尋ねると「カフェとは経営が違うので伝えられないから、扉を閉めましょう」という。そうだったのか…。扉を閉めるのには賛成だし、オッケー。
着物を着終えて、私もついでに着物を着させてもらって。
抹茶体験のレクチャーをして、茶室へ。
早速和菓子を出される。ここの和菓子、干菓子とかじゃなくて生菓子だからおいしい。
「豆の味がしっかりしてる」「おいしい」と2人とも気に入ったみたいでよかった。
お客さんは「お先に」とすぐに言えても「お点前ちょうだいいたします」を言うのは一苦労。一生懸命やってみようという心が伝わって来るのがかわいい。
「何年くらい習うんですか?」という質問に対する先生の答えは「教えるまでに10年以上かかるよ。茶道は常に学びだから40年、50年ということも」。
そりゃ、一生の道だもの。びっくりするよね。
「毎日練習するのですか?」と質問が続くと、先生は「毎日する人はほとんどいないと思うけれど、例えば私は月3回先生のところに習いに行って、20年になります。私の先生にはさらに先生がいます」とのこと。
茶室での体験のあと、実際に自分たちでお茶を入れてみる。男性のお客さんはとても上手に抹茶を点てた。女性のお客さんは、ちっとも泡が立たないので、先生が手伝った。
そして「やっぱりちゃんと点てた方が、味もクリーミーでおいしいと思う」って。
一連の体験を終えて、「日本に来て今まで体験した中で一番よかった」「渋谷とか秋葉原とかもいいけど、ここでの抹茶体験は特別でユニークだ」
ここで、やっぱり考える。やっぱり外国からの観光客にとっては、私たちからしたら「ちょっとおおげさな」というくらいコテコテの日本の方がいいのかなあ。
刀とか飾ってあって、それを持ちながら写真撮れたら楽しいよね。
とにかく「本物」という言葉は、彼らにとったら、「喫茶店(BAR)で飲むのとは違う」経験という感じかな。喜んでもらってよかった!
なんだかんだいって、2時間くらい滞在した。
「プライベートツアー…絶対4時間で終わらないな。」とここにきて思う。
まあ、いいや。次からは祇園は外そう。
さて、バスに乗って錦市場へ。
「400mあるなか130くらいの店があるんだよ」「400年前にここで生まれた画家がいてね、この絵はその画家が描いたんだよ」と錦市場に飾られている絵幕を見ながら伝えて…あとはひたすら売ってるものの説明。結構楽しい。
お好み焼きのようなものとさつま揚げを一緒に食べた。しっかりごちそうになった。どうもありがとう!
その会話の中で、彼らは28歳で、まだ付き合って半年!なのだそう。
2月にピザ屋さんで知り合って、男性からアプローチしたのだそう。かわいいな。
つきあうまえに男性はすでに日本を旅しようと飛行機を予約していたんだけれど、彼女ができたから一緒に来たんだって。
錦市場を端から端まで歩いたら、錦天満宮を避けて通るわけにはいかず…。
動く獅子舞を見てすごいなあ、と私が思っていると「神田明神でみたよ」とのこと。へえ!知らなかった。
さて、バスに乗って祇園へ。ちょうど207が来たので清水道で降りた。
降りる時「カード失くしちゃった」ともう1枚カードを買おうとする。あらら(笑)
運転士さんに「失くしちゃったみたいで」というと、「そのまま降りていいですよ」とのこと。やっぱり京都の運転士さん、優しい。(でも、やっぱり結局なくって、次のバスで買い直した)
清水道で、行きたかったのは八坂の塔なんだけれど…本当に清水道へ行ってしまった。
「ああ、遠回り…」と反省しつつ、仕方ないので二年坂を歩き、八坂の塔を見て、石塀小路を歩いて八坂神社へ。この辺ですでに6時回ってて、ああ、エンドレスだな〜とか、「8時間コースがいいかも」とか思い始める。12時から20時くらいまでなら、何の問題もなく京都のまちなか歩けそうだもの。
花見小路まで行って、今日は解散。
私への支払いはいつ?とちょっと思ったけれど、「きっと11日なんでしょう。」
そう思ってお別れする。