京都 ベジタリアンのお店 サルーテ
感覚としては、北米やオーストラリアに比べてイタリアではあまりいない菜食主義者。
「だってお肉も魚もおいしいもん」とにっこり言う日本人にとっては、そういう意味でもイタリアに親近感を湧くんじゃないかな。イタリアでは野菜も果物もいっぱい食べるし、肉ばっかり、魚ばっかりの食事ということもないしね。
とはいえ、前に一度ベジタリアンのファビオが京都に来たことがある。その時は中京区の「ムモクテキカフェ」に一緒に行ったんだけれど、彼はすっかり気に入って翌日も、2日連続で食べに行ったそう。ホテルが四条だったらムモクテキカフェを進めるけれど、京都駅付近だったら…?と思って、今日は京都駅近くの「サルーテ」でランチを食べた。
場所はお店というより普通の家。
町家風というか、玄関と台所がつながっている。
玄関で靴を脱いで、畳とちゃぶ台の部屋と板張りに椅子とテーブルの部屋があった。
この日はほとんどのお客さんが女性だった。健康志向なのかな??
日替わり定食1,000円はすでに売切れだったので、「ベジハンバーグ定食」(1,300円)を注文した。レジへ行って前払い。
私はカウンター席で、面の前に本が並んでいた。健康、環境、自己啓発本みたいな感じ?これから食べるのに、つい手に取ったのは「断食」の本。矛盾しているような気もするけれど、オーガニックランチだからか良心は痛まないなあ。
ベジハンバーグ定食。ああ、私、これでお腹いっぱいになるかな?と思いつつ…
お味噌汁、酵素玄米、サラダ、ハンバーグ、タイ料理の味付けのひよこまめとパッタイみたいなのと、なすの炒めた小品。
ハンバーグとお味噌汁(じゃがいも、かぼちゃ、トマト、大根、油揚が小さく刻まれたもの)は、おかわりしたいくらい美味しかった。こういう料理を家で食べられたらいいなあ、って心底思った。
酵素玄米がたっぷりよそってあるおかげと、断食の本を読んでたし、こういう「健康に気を使ってます」という空気に染まって、いつもよりもよく噛んで食べたので十分に満たされた。
さて、ここにイタリア人が来たら…?と想像してみる。
「わあ、日本のおうちでごはんが食べられるんだね!」
「エアコン効いてなくていいね!」(←「ああ、寒い!エアコン停めてって言って」と言われるから…)
どうだろう?喜んでくれるかな?
私にしたら、家で食べてるような錯覚に陥るから特別感がゼロで、外食の非日常感が味わえるほうがいいな、とも思うんだけれど…イタリア人にとったら、普通の家のほうが非日常かも。
ごはんは、ベジバーガー、カレー、パスタとかあったし、刺身とか無理して食べるよりずっと食べやすいんじゃないかしら?
ま、ベジのイタリア人ならば、「わあ、ベジタリアンのお店があって嬉しいよ!」って手放しで喜ぶかも。
スタッフさんによると、デザートが通販で大人気だそう。恐るべし、通販…!
私は、やっぱり生クリームたっぷりの、カロリー度外視のケーキの魔力にとりつかれているから、まだ健康スイーツの魅力が分からないや。それなら健康的なごはんの方が魅力的。甘いの食べたいならそんな我慢せず…なんて口にしちゃいそう。とはいえ、年々私も健康志向になっているから、数年後には健康スイーツ大絶賛しているかも。