京都&海外まち歩き〜通訳案内士カルラの日記〜

京都のおすすめ、国内外の旅で見たこと感じたことをお伝えします。

冬で空いてる今が行きどき〜奈良〜

行ってきました「なら仏像館」。9時半から12時までいましたが、時間が足りなかったです。地下にある仏像の作り方や「如来・菩薩・明王・天」を紹介するパネルを見て事前学習をしてから1階にある仏像を見て回りました。

 

ボランティアガイドと巡るミニツアーが11時からあって参加。100体あるうちの3体選んでお話してくれました。仏像の衣紋の深さや「バラのような」渦巻きのデザインが作られた時代を表しているそうです。奈良時代の仏像の特徴は衣紋が深く、渦巻きが施されているのだそう。他に、仏像の衣紋が結んである銅像もとても珍しいのだとか。信仰の対象としてでなくとも、心が落ち着くというか相性の良い仏像に出会うと嬉しくなるし、仏像が作られた背景を知るのも知的好奇心が満たされる。

他に、釈迦の誕生仏の仏像もいくつか見て、いくつかあるために子供らしいとか大人びているとか比較できて面白かった。

 

季節柄、お水取りにまつわる特別陳列もしていた。お水取りは聞いたことしかなかったのと、なら仏像館の後で二月堂に行く予定だったので、僧侶の服や縁起絵巻とかを駆け足で見た。見た、というよりも眺めた。

 

見学途中で飲食可能なスペースがあるのに気づいて助かった!今日はランチの時間は無いほど詰め込んだスケジュールだったのでおにぎりとお菓子を持ってきたものの、雨で公園のベンチで食べるわけに行かず、どうしようかな〜と思っていたので。たった15分の食事タイム。ささっと栄養補給して、次の場所へ。

福島アンテナショップ

1/19に参加する新年会では、毎年福島県のものを買うことにしている。

東日本大震災以来、京都は福島県の支援をしていたから・・・と言うのがその謂れ。

ただ、なんか人の顔の見える方法はないかなあと思って2年前に新年会で出会った福島の人と連絡をとってタコのつまみを送ってもらうことにしたり、福島出身の京都在住者と出会ってオススメのお酒を教えてもらったりした。お酒は京都でも買うことができるではないか!(去年はインターネットでお取り寄せしたらしい)

それならば、と三越前駅に近い日本橋福島館を尋ねた。お腹が膨らみそうなおかずないかな〜とみて、厚揚げが美味しそうだったけど賞味期限が間に合わず却下。結局イワシの梅煮にした。お漬物も買ってみた。それから福島の桃というお菓子(桃饅頭)や学生の頃福島出身の同級生がお土産でよく買って来てくれた太陽堂の麦せんべいなど、自分の趣味であれこれ1万円分お買い物。お店の人たちは親切で、福島県観光協会から出張応援で来ているとか聞いたりして、インターネットで買うよりいいんじゃないかな〜と思った。

 

近くには淡路島ショップもあり、東京はなんでもあるな〜と思う。

 

 

冬のガイドツアー 9日目 日光

元旦ツアーは日光へ!

杉並木を通って、石鳥居を見て、照り降り石を探すも行きは見当たらず、帰りに見つかったけど、結局紹介できなかった(今後の宿題)、鳴き竜に行った。和尚さんが親切にスペイン語で話してくれるんだけれども、私には何のことか聞き取れなかったので、結局日本語だけでいいな〜と思いつつ、鳴き竜を聞いた。ある箇所に立った時だけ聞こえる音があるという驚き、そのための技術の素晴らしさはなかなかイタリア人には伝わらないだろうなあ…。むしろ、靴脱ぐのが面倒だし、寒いし・・・とか。

 

陽明門や唐門、拝殿などの彫刻、装飾の素晴らしさは伝わったみたい。Mさんは日光のお寺が一番素晴らしいと言ってた。Iさんは東本願寺、奈良東大寺日光東照宮が気に入ったそうだ。

 

昼食や夕食の量が少ないので、と「餃子ドッグ」というホットドッグの形をしたような肉まんを屋台で買いながら、時間が50分ぐらい余ったので、二荒山神社へ行った。人が多いだろうし、と急ぎ過ぎたかな??と反省しつつ、二荒山神社の前にある家光のお墓も見て、無料だけれども、靴を脱いでまで見たくない彼らは「東照宮に比べてシンプルだね」と興味を示さず素通り。日本人も立ち止まる人はいないんだから仕方ないか。

 

13時集合だったけれども、バスに12:45に着いちゃった。寒いから中に入りたいと言って、中で待つことには不満もなかったようで良かった。

 

ランチは金谷ベーカリーのカッテージイン。

コーンポタージュ、チーズの入ったパン、サラダが出た後、鮭とペンネと焼き野菜のメインディッシュが出てきて「この国はプリモとセコンドと付け合せが一度に、一皿で出てくる〜」と嘆いてた。アップルパイとコーヒーを食べてランチが終わったのだけれど、まあ、味は美味しかったようで良かった!

 

中禅寺湖に着くと辺り一面につららがぶら下がっていた。雪は降り始めているし寒い!!そして、道路が凍っている!!転ぶわけにはいかないので、無理せず、近寄らず・・・。でも、冬の空気が引き締まった感じもいいなと思った。

 

そのまま華厳の滝へ行き、羽生サービスエリアでバスの運転手さんに「お好みたい焼き美味しいですよ〜」と言われて食べてみる。220円で、もちろん他にカスタード味の恵比寿焼きというのもあって、あんこの苦手なイタリア人にも勧めやすいなあと思った。

 

今回のツアーはスペイン語ツアーに混ざっていたのだけれども、ガイドさんがベテランだったので、私はおんぶに抱っこ状態。ありがたや〜。GWとか混んでる時はここでチケットを買った方がいいですよ、とか教えてもらったし、干支の説明だけでなく、夫婦それぞれに干支を聞いて、面白おかしく夫婦の性格を言い当ててたのは参考になった。次は私も干支の説明をしてみようっと。他にも、いろは坂の説明では、ひらがなと和歌について説明して、華厳の滝の自殺者がこれまで200人いるということも話してた。他のガイドさんの様子を見ることはなかなかないから勉強になるなあ、と思った。

 

ただ、日本人の平均給与は35万円と言った時は「それを言うと、チップが無くなる〜」と思った。案の定、イタリア人は給料高いね、というので、「それは大企業の私たちと同年代の場合」私は、さらに10万円低いからねとつけたす。

ラテンアメリカの中には貧しい国もあるかもしれないけれど、60万円もするツアーに参加している人たちはお金持ちの部類に入るんだから、何も「日本は結構給料をもらっている」なんてわざわざ言わなくても…と思ったのだけれど、それを伝えた上でどうやってチップをもらってるのかな〜?と思った。

 

19時半ごろホテルについて終了。

ああ、無事にツアーが終わって良かった!

 

 

 

冬のガイドツアー 初詣

ホテル近くの地元の人に連れられて、伝通院と北野天満宮に行く。

当日までみんな行くと言ってたのだけれども、昼間の強風と寒さにやられて、全員キャンセル。

 

夕食のレストランで「こんなに風が強いけど、本当に初詣に出かけるの?」と聞かれた。その真意を汲み取って「寒いし、風も強いし、明日は日光観光があるし、行かなくてもいいからね。無理しないでね!私は、伝統行事だから行くけど、2時間外を歩きっぱなしだからね」と全身で「気にしなくていいよ。行かなくていいよ」と伝える。

 

私は、17時から18時までうたた寝したおかげで、なんとなく元気だったし、久々に友人に会えるので気にせず出かけた。とにかく寒かったけれどもお神酒の振る舞い、こんにゃく、豚汁、甘酒の振る舞い・・・とおもてなしを受けて感謝の気持ちでいっぱいになった。

 

23時半に出かけて1時にホテルに戻る。

良い年になることを、健康を祈った。

 

 

冬のガイドツアー 8日目 東京

7:50ロビー集合。

最後の日まで早い集合…。みんなバカンスなのにね。

 

浅草寺では、なぜかタリーズを発見したお客さんがタリーズ美味しいと喜び、他のお客さん5人をタリーズへ案内していた。また、彼女のために浴衣を買うお客さん、子供らしく、寿司の形をした消しゴムを買うお客さん。昆布茶が好きだと昆布茶を買い求めるお客さん…。毎回違って面白い。

 

その後、六本木ヒルズへ行く。11:20-12:20の1時間あったので、美術館と展望台ともに回った。今回の展示は未来都市について、だった。シンガポールで見た植物で今後覆われる赤いホテルが紹介されてたのが印象的だった。今日は、富士山が展望台から見えた!

 

13:10の船に乗り、お台場へ行ってお昼を食べる。

料理が運ばれるなり「こんな脂肪いっぱいのお肉食べられない!」とお客さんからクレームが・・・。まあ、脂肪が多いと言ったら多いかな。もともと、このお客さんはお肉好きじゃないしな。

 

お店の人に一度お皿を取り下げてもらって、脂肪を取り除いて、再び食卓に出してもらった。イタリア人の中には、脂肪を極端に取り除く人たちがいること。例えば、サラミの間に詰まっている脂肪もフォークで丁寧に取り除いているとか。そういう人たちが神戸牛を食べると、脂肪が間に挟まり過ぎているのでたまーに文句が出たりする。

 

・おしぼりではなく紙ナプキン

・飲み物には氷なし

・フォークとナイフを持って来てもらう

という基本事項に加えて、

・肉の脂肪はあらかじめカットしてもらう

も付け加えた方が今後無難だなーって思った。

次点としては

・サラダのレタスは一口で収まるように小さく(日本のは1枚が大きい)

・パスタに当たるそば、うどん、焼きそばはおかずの前に持って来る(プリモピアットの扱い)

かな〜。

 

とにかくご立腹の二人で「こんな食事を私たちに出すなんて」「私たちには食べられないわ!」「che schifo!!(不快だ!)」と言うのと、もう一人の青年は量が少ない…と、私がまだお皿に手をつけていない間に大方食べてしまっていた。

みんなが揃っているツアー最後の食事、ここをなんとか楽しくしたいのに、日本のようにシーーーンと静まり返っている。

私は「ああ、ごめんなさい。でも、この食事は私のお気に入りなんです・・・」と一応、コメントする。だって、豚肉の西京味噌づけ、私は好きなんだもの。すると「日本人にはいいのかもしれないけれど、私たちには合わないわ」とのこと。そうだよね、合わなくて申し訳ない・・・と言う。すると、お客さんで、日本に今住んでいる人が「私は美味しいと思うよ」と切り出した。さらに、気に障ったら悪いけど、日本で、こんな料理を食べる機会は私はなかなかないよ。他の料理に比べてこの料理はレベルも高いよ」と彼女は続けた。そして、別のお客さんも「エレガントな料理だと思うわ」と言う。

いや、もう、私は美味しい、まずいはどちらでもいいから、とにかくランチを楽しく過ごしてほしい・・・のだけれども、一向に良い案が浮かばない。その後、カップルは一度席を外しているから、大体のイタリア人なら、彼女が泣いて彼氏(夫だけど)が慰めると言うパターンだと思う。

 

と言うわけで、40分くらいで食事を済ませちゃったので、心配していたガンダムの15時からのショーには余裕で間に合ってしまった。ガンダムショーを一緒に見て(途中、すっごい風が強かった。風に押されて歩くスピードがぐんぐん早くなった)、ゆりかもめに乗って銀座に向かうお客さんを新橋駅まで見送り、二人のお客さんを連れてホテルに帰った。

 

今晩、ランチに不満のあったカップルを除いて、ホテルの焼肉料理屋さんに向かっていた。ここのランチはいたって美味しく、大方7500円のコースを頼んでいたから量も結構あって満足だったようだ。私の時はアラカルトで4500円くらいだったけど...。

 

 

 

 

 

 

冬のガイドツアー 7日目 箱根と想定外の渋谷巡り

雨。予報通りの雨。

この日に晴れるか雨が降るかでお客さんの満足度が200%変わってしまうのに…!!

 

名古屋から新幹線で箱根に向かった。

当初は大涌谷までロープウェイに乗り、ランチ後に船に乗る予定にしていたのだけれど、バスの運転手さんが先に時間に制約のある船に乗って、その後ロープウェイに乗る方がいいかもしれないとアドバイスがあったので、それに従った。何より私は「箱根と私の相性は良くないんです。なので、何かハプニングが起きても特段驚きませんが、とりあえずロープウェイと船には乗らなきゃいけないんです」と運転手さんに伝えていた。

 

船の乗り場に着くと、お客さん一人が体調不良を訴えた。

バスで待ちたいとのことだったので、旦那さんと一緒にバスで待っててもらった。

 

そうこうしているうちに「富士山も何も見えないのに、箱根にいて船に乗ってロープウェイに乗るなんて時間の無駄じゃないか。それなら早く東京に着いて、東京観光をしたい」と至極真っ当なことを言い始めると…みんな口々にそうだそうだ、と同調する。

 

旅行会社に状況を伝えて、結果、昼食後東京へ向かうことになった。

早雲山までは混んでいただろうし、ロープウェイに乗らなかったおかげで4時半に東京に着いたのだけど、無邪気なお客さんたちはバスの中で、東京のどこに行けるかしら??と話していた。私は渋谷と新宿で考えてて、どちらかというと渋谷の方が好きなので「渋谷は?」というと、ある女の子が、渋谷までは乗り換えをしなくちゃいけないから、ツアーで行けるなら大賛成と答えたことで渋谷行きが決まった。

これはツアーとはなんの関係もないけれど、とにかく私も一緒に行くし、行きたい人はみんな一緒に行きましょうと伝えた。さらに、旅行会社からの補償でロープウェイの代わりにお好み焼き屋さんでの食事をご馳走することになった。足りない分は各自で払ってもらうけれども、お好み焼きなら大方支払えそうだった。

 

17時半ごろ切符を買って渋谷に行き、ハチ公と有名な交差点を見に行った。そして、渋谷パルコにできたピカチュウセンター目指して歩いた。お好み焼きの時間までまだ間があるので、パルコそばにプリクラがあり、「日本文化だから」と誘って、みんなで写真を撮った。出来上がった写真は小さすぎてあまりよく見えなかったけれども、撮影自体は楽しかったみたいだし、女子高生がいっぱいいて人気があることも伝わったようだった。ピカチュウセンターは割と大きくて「本物そっくりのピカチュウぬいぐるみがある」とお客さんが感心していた。そりゃあ、オフィシャルショップだもの。全部買いたいと言いながらも、1つも買わなかったお客さんもいれば、息子と息子の友達にTシャツを買っているお客さんもいた。日本らしくて面白いな〜と思いながらフロアを回った。

 

青の洞窟というイルミネーションを歩き、原宿からホテルへと戻った。

ホテル近くのお好み焼き屋さんは、英語メニューもなく、自分でお好み焼きを焼くスタイルだった。そこで注文を取り(私が)、早く決めてくれないと次の予約のお客さんたちがたくさん来て、お好み焼き持って来るのが後になっちゃうよとお店の人に急かされながらも・・・豚肉、いか、えびの中から選んでもらって注文を取った。

 

戸惑いながらも、なんだかんだ言って自分たちでお好み焼きを作るのは楽しかったようで良かった。食べ終わってホテルに戻ると23時。眠いけど、箱根が終わるとホッとする。

 

 

 

 

冬のガイドツアー 名古屋

妻籠から名古屋へバスで向かう中、カラオケをした!

これも、私のツアーでは初めてのこと。英語の曲を思い出す限り入力し(Yesterday, Last Christmas, Dancing Queen, We are the World, We will rock you, All I want for Christmas is youとか)、隣のトトロの主題歌を私が歌い、そして、場が温まったところで、スマホをバックにAzzuro とかvolareとかイタリア語の歌をみんなで1時間ほど歌った。

 

そして、名古屋ではピザが食べたいというリクエストを受けて見つけたのがsolo pizza napoletana。ナポリのピザコンテストで優勝している人たちが作っているピザだそう。値段を見ると、マリナーラが350円、普通のマルゲリータが550円とリーズナブル!!聞けば、セルフサービスのお店なんだそう。これなら失敗したとしても、お財布にそんなに響かないし・・・とここに行ってみることにする。

 

一応、お客さんの横に立って、注文のお手伝いをするものの、お店の人もメニューはイタリア語で書いてあるので意思疎通にはあまり困らない。このお店独特の飲み物は自分で棚からおろしてレジに運ぶということさえ分かれば大丈夫なんじゃないかな〜。

 

いたって美味しいし、何より日本でこの値段でイタリア風のピザを食べられるところは少ないので、ああ、名古屋でいいお店が見つかって良かった!お店の人たちにとっても、イタリア人が15人もいっぺんに来ることは珍しいからか、インスタ用に写真を一緒に撮ってくださいと言われて、みんなで一緒に写真撮影をした。

楽しい一夜だったなあ。