京都&海外まち歩き〜通訳案内士カルラの日記〜

京都のおすすめ、国内外の旅で見たこと感じたことをお伝えします。

ガイド修行2日目 【姫路、倉敷】

なんだかんだで4時間睡眠のままホテルへ向かう。

 

昨日作った「点呼表」は役立った。

7:45集合なんだけど、集合=出発なので、「じゃあ、私はもう出発しますから遅れて来る人たちと一緒に後で京都駅へ向かってください」と言われる。

はい…でも、昨日会った人はまだしも、まだ会っていない人たちが二組、7人いるもので…彼らは私に気づかないじゃないか!と焦る。

 

実際、ガイドさんを見て、そのままついて行こうとする人たちを見つけて、ガイドさんにあの人たちも同じグループですか?と尋ねると「そうよ」とえ?知らないの?とばかりに言う。慌てて名前を確認した。

さらに、やっぱりもうひと組、ガイドにそのままついて行ってしまった。こちらは幸い顔を知っていたから遠くから見て点呼表に記しをつける。結果、遅れて来たのは7名。何とか32名を確認して第一陣を追いかける。

 

しかし、遅れた組はちっとも焦らない。1人がトイレに行き、そうする間にもう2人は「タバコ吸って来ていいかな。トイレ行ってる間に吸い終わるから」と喫煙ルームへ。まあ、新幹線に乗れるだろう…と思って気にしないようにしたけど、マイペース。ただ、今回の気づきは「結果、間に合う」のだからマイペースでいいんじゃないかなー?と言うこと。ジタバタしても仕方がない。

 

京都駅で合流し、新幹線ホームへ。私は32人いるかどうかホームでもう一度数えた。全員いて良かった!新幹線の席をガイドさんが割り振ってくれていて、私はその座席を伝える係。準備の良いイタリア人は写メを撮っていた。まあ、座席番号をあまり忘れている人はいなかったかな。

電車の席の予約のように、時間の変更が効かないものはとてもドキドキする。

 

大学の卒業旅行で来ていた子たちが抹茶味のキットカットをみんなに勧めていた。私もしっかりもらっちゃった。食べないイタリア人も多かったけど、ピクニックっぽくていいなーって思った。

 

新幹線車内では、降車時間、ゴミ箱とトイレの場所を一席ずつガイドさんが伝えていた。その合間に「広島駅で両替できるところを探してください」と指示。駅に1つ、ホテルに電話してホテルに両替機があることを確認して、ガイドさんに伝えた。ついでに姫路と倉敷での両替場所も調べたけど、出番はなかった。

「こき使ってごめんなさい」と言われたけれども、私の役目なので全然構わない。

 

姫路駅に着くとトイレにカティアさんが行ったから、彼女と一緒に出口を出てくださいと言われる…ただ、見回すとカティアさんはいる。んー、困ったな。じゃあ、と人数を数えてみる。あれ?30人…あと2人はどこ?それとも数え間違い? 困ったなあ…待ち続けて私1人遅れちゃったらどうしよう??と思って、結局グループについて行くと「僕の妻と息子がトイレに行ったままなんだ」と言ってくれる。 あるほど2人足りないはずだ!「分かりました。」と新幹線出口に戻ると2人とすぐに目があった。「トイレに行くとガイドに言ったのよ」と2人は言う。「そうね、ごめんなさい。トイレに行った人を待っててと言われたのだけど、あなたたちじゃなくて、カティアさんと言われちゃって…」と弁解をする。でも、「不安にさせちゃってごめんね」と謝る。今回のガイドさん、わざとなんだろうけれどお客さんの名前を全然覚えない。覚える必要なくとも上手にできるんだろうなー。私は点呼係だから顔と名前が一致する方が断然仕事が捗るから今回必死で覚えたけど、役割の違いだなあ。

姫路でバスに乗るときに、ガイドさんから「ガイディングはしないでください。グループが2つできちゃうから」と注意を受けた。お客さんと「昨日見たと言ってた写真は天橋立でしょう?」と天橋立の写真を見せていただけなので、全然ガイディングのつもりはなかったのだけれども…誤解を受けるような行動をしたことを反省。ガイディングはしない、と旅行会社からも言われているので心得ているし、そもそも姫路も倉敷もガイドしたことが無いからできません〜。それをお茶目に言えれば良かったなあ。 反省、反省。

 

さて、駅からバスに乗り姫路城へ。姫路城はとても綺麗だったなあ。17世紀に建てられた城が、原型をよく残して今に至っている貴重なお城なんだそうだ。…しかし、5階まで登るのは暑いしなかなか大変だった。指示書に好古園も行けるチケットを買うように、と書いてあるのに「時間的に行けるわけないじゃ無い」と迷わず普通の券を買う判断をするあたり、さすがベテランだと思う。私なら、言われたままに買っちゃいそう…。

姫路城は人が多くて入場制限していた。大人気なのね。そのため、自由時間なくあっという間に11:15の集合時間になってしまった。私は最後尾係だけど、お手洗いも行きたくて、結局少し早めに待ち合わせ場所に戻って…15分を過ぎていたから申し訳なく思いながらトイレに行かせてもらって(どうぞどうぞ、と言われる)…人数確認。あー、1人いない。1人参加の人だったから分かりやすかった。でも、遠目に向かってくる人が彼だと分かり、ガイドさんに伝えると「はい、では移動しまーす」とすぐに出発。誤算だったのは…彼は、グループに追いつこうとするどころか、自動販売機で飲み物を書い始めた。しかも、自動販売機に2、3人並んでてすぐに買えない。さらに、彼は自分の番になったら、何を買うか迷ってる!

すごいなあ、この心境。置いてかれるとか、見失うとか、思わないのかな。私は1人焦るのだけど、でも、結果やっぱり彼は間に合っていた。信号待ちで他のグループが立ち止まっていたり、他の参加者も違う場所で飲み物を買って来て列から外れてしまって私たちと合流したり。彼らは集合時間までに所用を済ませる、という感覚が私たちとは違うんだわー、と思う。実際、彼らは方向音痴じゃないし、私よりも自信を持って、駐車場に戻って行く。これも才能なんじゃないかな、と思う。

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さ、姫路から倉敷へ。途中眠くて寝ちゃった…。10分くらいかな?でも、スッキリした! 昼食は、空いている席で食べよう…というのは分かるのだけれども、どこが空くのかが分からない。ガイドさんが親切に「ここに座って」と譲ってくれた。譲ってもらった席は、とても愛想のいい4人家族と、1人参加の男性の席だった。こないだのプライベートツアーの空気とは違って、私も仲間の1人として迎えてくれている雰囲気が伝わった。まるで私はいないかのように振る舞う、という感じがしない。んー、こういうのってそういう人柄とか、暮らし方とかなのかなー?くつろげて楽しかった。

 

レストランが、午後の訪問地の大橋家住宅の裏口とつながっていた。超近い!素敵な日本住宅に、女性は浴衣を選んで着ている。ガイドさんと10人以上外国人が浴衣姿になるのを見るのは圧巻ですねーと話す。みんな、とても綺麗だし嬉しそうだった。f:id:karlan:20180824193656j:plain

 

倉敷で1時間の自由時間。私はガイドさんについてバスの駐車場の確認に行く。

場所が分かったら、ガイドさんと散策。休憩に桃のかき氷を食べた。わーい、予想外の休憩だ!お客さんは自由時間をとても喜ぶし、15分より、今日みたいに1時間取れる方が満足度が良いこと、浅草や銀座も自由時間にした方がいいことを聞く。

 

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バスに戻ってからは睡眠…かと思ったら、折り紙タイム。

鶴を折るのはなかなか大変で、1時間弱かかった。で、この鶴が明日の広島平和記念資料館とつながるのだから、さすがガイドさん。私なら、単なる暇つぶしとしての折り紙にしちゃいそうだった…。で、私は鶴作りを手伝ったので、多分とても親切なアシスタントという印象を持ってもらったんじゃないかな^_^ラッキー🤞

 

今日の宿泊はシェラトングランデ広島。とっても快適。部屋から夜景が見えるし、嬉しい!

 

そうだ。ガイドさんはバスの中で、自分は行かないけれども…と断って、お店の紹介と予約をしていた。ただ、その場所がタクシーで15分かかって、後でお客さんが「安いと言いながら5,000円くらいだなんて高くないかな」…と言ってたので、私ならホテル近くのお店を紹介しちゃうなーって思った。

 

私は今日の会計をガイドさんに報告、確認して、ルームキーをもらって、明日の集合時間8時50分と聞いて部屋に行き、駅の近くで穴子とカキフライのお弁当…20時近くで3割引の620円ともみじ饅頭レモン味85円というなんとも庶民的なごはんを買って部屋で食べた。何よりお部屋が快適♫

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