京都&海外まち歩き〜通訳案内士カルラの日記〜

京都のおすすめ、国内外の旅で見たこと感じたことをお伝えします。

夏ツアー〜広島〜

8時ホテル集合。時間通り揃ったので新幹線のりばへ向う。

 

新幹線に乗ってみたい、というイタリア人は結構多い。早い乗り物に憧れるのだそうだ。「飛行機もこんなにスペースがあったらいいのに」とゆとりある座席を見て言ってた。

 

まずは宮島へ行く。予定より1本早い10時55分の舟に乗った。船内アナウンスで「鳥居の美しさをお楽しみください」というので、ひょっとして鳥居が海からは見えるのかも?なんて思ったけれど、結局ただの、毎回繰り返されるアナウンスだっただけで、しっかりと工事現場の囲いがされていた。お客さまの中には知らなかった人もいて、「友達から、この景色が最もすばらしいと聞いていたのに!」とがっかりした様子に申し訳ない気持ちになる。

 

厳島神社を参拝し、お昼ごはんに。お目当てのお店が休みだったので、その斜め向いになったおうどん・おそば中心の食堂に行った。2人いた若い、島の女の子は、これでよく商売ができるな、というくらい愛想がない。ちょっと笑っちゃうくらいだ。全く笑わないし、返事もぶっきらぼう。私たちだけかな?と思ったけれども、日本人相手にももちろん無愛想。「全然僕たちに気づかない」と店に入って立ちつくしていた男性の声が聞こえてきた。

 

7人のお客さんの注文を私が紙に書き取る。そして、店の女の子に伝えた。紙に書いておいたおかげで、ごはんが運ばれてきた時に誰が何を注文したか覚えていなくて済んだのでよかった。

お客さんの1人は、「店でたばこが吸えるのか」と、珍しい体験だと言ってたばこを吸っていた。こういう異文化体験もあるのかも。

 

あまり買い物にも興味が無いようで、フェリーのりばには1本早い時間に着いた。

たばこタイムがあったので、結果予定通りのフェリーだったけれども、どちらにせよ急がせることをしなくていいので良いことにしよう。

 

広電に乗って原爆ドーム前で降りる。メモを読み上げたかったけれども、7人がぐるりと私を囲むなか、原稿を読むのは恥ずかしい…ので、なんとかメモを見ないで伝えられた。朝、目を通しておいて助かった。

 

戦争はよくないね、とお客さんが言う。そうだよね。何も生まないよね。

禎子さんの話をして、原爆資料館に向う。慰霊者の名前が掘られているところはどこ?と聞かれて…知らない。慰霊碑の中??知らなくてごめんね。

 

資料館では1時間ほど時間を取った。私もゆっくり回っていたら、本館に40分くらいかかった。写真をしっかり見ていると、やはり想像を絶するような痛みとかが伝わってくる。怖いからか、悲しいからか、泣き出す外国人の女の子がいた。日本人でも怖いからか、「帰りたい」と何度もお母さんに伝える子がいた。お母さんは「静かにしなさい」と言って、展示物を見つづけていた。まだ見なくてもいい年齢とか、成長段階とかあるような気がして、どうしてお母さんは子どもの気持ちを汲まないんだろう?と不思議に思った。私なら、「まだ早かったか」と反省してあきらめて帰るけどなあ。 

 

めいぷる〜ぷが目の前で発車しちゃったので、普通のバスに乗った。広島駅から新幹線口まで結構歩いたので、今度はちゃんとめいぷる〜ぷに乗れるようにしておこう。

 

17時半頃新幹線のりばに着いて…みんなポテトチップスを買ってた。

そういう気分なのかしら?「どこでも甘いお菓子があるのね!」と感想を言う一方で「塩っけのあるものは?」と聞かれると、あまり甘いの食べないのかな??イタリアのお菓子も甘いけれど、みんなどのくらいの頻度で食べているんだろう?

 

20時頃ホテルについて、祇園で神戸牛を食べたいというお客さんにポンドを紹介して、ホテルから予約を入れてもらった。今回のお客さんは神戸牛リクエストがとっても多いな。