京都&海外まち歩き〜通訳案内士カルラの日記〜

京都のおすすめ、国内外の旅で見たこと感じたことをお伝えします。

夏ツアー〜東京〜浅草、六本木ヒルズ、お台場

最終日。8時15分にバスが出るので、8時に集合と伝える。

今回のお客さまたちは早めはやめの集合を心がけていること、アンケートを受け取る時間がかかるので私は7時45分からロビーで待っている。

ほどなくしてお客さまがエレベーターから降りてきた。

 

アンケートをもらって、ざっと目を通して、低い評価があれば理由を尋ねて…。

ホテルの設備が古いとか、料理が美味しくなかったとかあれば、どこか場所を聞く。生魚は嫌い、寿司は好きでもそばは嫌い、とか色々あるもんなあ。

みんな果敢にチャレンジして、アレルギーがないだけでも私にはありがたい!

受け取ったらお礼品を渡し、アンケート用紙を部屋に置いてきたと言ったら予備の用紙を渡してその場で書いてもらって…とかしているとあっという間に8時15分になっている。

 

いざ、浅草へ出発。バス約20分で雷門前に着いた。伏見稲荷同様にがら〜んと、誰もいない。提灯の下で写真も撮り放題だった。建築家のお客さまのために隈研吾がデザインした浅草観光文化センターに立ち寄ろうとするも9時オープン。早過ぎてまだ開いていない。「行きましょう」と言っちゃったので、自由時間に行くことにした。

 

本堂を訪ねる間にお客さまから「バスに財布があれば良いのだけれども…」と言われ、不安な様子。運転士さんに電話すると、「見つからないけれどもまだ駐車場に入っていないので、戻りましょうか」と言ってくれた。ありがたい〜。お客さまがバスに戻ると、財布片手に戻ってきた。よかったね! 

 

神社大好きなマリアは「ここはお寺?神社は?」と尋ねるので「あるよ〜」と浅草神社に向う。鳥居を見て、神社だと分かり安心(?)してもらって…大きなわらじの前に10時集合にして自由時間。

 

仲見世だけでなく、メロンパン、ドラッグストア、スタバ…と案内。浅草観光文化センターへ。展望台から景色を見る。建物に興味がある場合、中に入れると嬉しいんじゃないかなあ。

 

先ほどお財布を失くしちゃったと言ってたお客さまから「スタバで休憩しない?」と言われる。「お金もあるから支払わせてね」と。金沢のスタバでもおごってもらったので、再び悪いなあと思ったけれどもご厚意に甘えて、金沢と同じくアイスキャラメルマッキャートを頼んだ。金沢の方がちゃんとキャラメルが珈琲に混じっていて美味しかった。 

 

10時集合、の場所に戻るとほとんどの人たちが揃っている。「ここは買い物しすぎて危険だ」「ゆかたを買いました」「友達用にドラッグストアでフェイスマスク、私には油取り紙」とか買い物を楽しんだようだった。このツアー、東茶屋街、高山の上三之町、馬籠の散策道とかお土産屋さんがあるところで自由時間にするような気がしてて、なんか買い物を推奨しているようで気になる…。とはいえ、どのお店に入りたいかかは人によって違うしみんなで入るのもなあ…。

 

10時10分にバスの乗り、11時に六本木ヒルズに着いた。50分かかった。前回も10時35分発で11時30分到着だったので、ここは早めに出発する方がいい。だって、展望台出口に12時集合というのは変わらないから。トイレもあるし、そんなにたいした距離じゃないから、次はトイレ前まで案内して「ここで集合ね」と言っても、口で「あのトイレがある前」と言うよりも簡単でいいかも。

 

チケットを買って52階に着いて11時15分。それでも、45分ある。前回の15分とは大きな違いで大満足。マリアが「森美術館に行きたい」と入口で言う。「普段は案内しないんだけれど、今日は時間もあるし特別ね」と美術館にも同じチケットで入れることを伝える。そうするとマリアとアンナは「展望所よりも美術館に先に行くわ」「いいですよ。でも、52階まで一緒ね。美術館に行くにも、まずエレベーターで52階まで行って、そしてエスカレーターで53階の美術館に行きますよ」と答える。でも「展望所よりも美術館に行きたいのよ」いや〜分かってます、分かってます。もう一度行き方を説明し、美術館に行ける嬉しさでなかなか理解できないマリアたちに、隣の人が私の説明をちゃんとしたイタリア語で伝えてくれる。そして、隣の人は「気の毒ね、カルラ!何度も言ってるのにね」と笑う。

 

今日は曇り空だし、展望所に感動する訳でもなく…中には「ピクサー展」に興味を持ったお客さまもいて、天気のよくない日はこういう企画展もありがたいかも?(前回は15分しか時間がないので、ピクサー展なんてイタリア人の足を停めるものはなければいいのに…!と思ったのに)

お客さまのほとんどが展望所と美術館と両方回っていた。私も美術館に行き…現代アートなので、見て分かる作品はいいなと思い、すぐみて分からないものは心に全然響かない…ただ、人は色んな風に発想して何かを創るんだなーというのは面白いと思う。

 

気づきとしては

①展望所ではオーディオガイドは使えないということを忘れていたこと(たまたま自由時間だからと思って、オーディオガイドを持ってこなくていいよと伝えていてよかった)

②希望者のみでも展望所から見える東京の景色をもっと伝えたら良かったかなと思うこと

③これからも展望所と美術館と両方行けるように早めに浅草を出よう!

かな。

 

12時15分にバスを出発し、12時40分に日の出桟橋に到着。前回よりも10分到着が遅くなるだけで、12時50分の出発時間が気になるものなんだな〜と思うものの、まあ、あまり待たせなくて済んだというのは良いことかも。「タバコ吸いたい」の声に、出発時間が近くて…と断ったけれども、乗船場そばに喫煙所があったので「中で吸えるよ」と正しい場所を伝えられるようにできたらがっかりさせなくていいなあ。愛煙家がいたおかげで、今回はどこに喫煙室があるのか、だいぶよく分かるようになった!

 

船では一組ごとに記念撮影をした。次々に「私とも撮って」と言ってもらえて嬉しかった。お別れの時間が近づくのは寂しいもんだな。

 

今回はお台場の説明をサボってしまった。ごめんね。のどが痛くて〜とか理由にならないのに。次回はオーディオガイドをつけよう。

 

ヒルトンホテルでのランチの時、お客さまが私を呼び止めて質問をする。その合間に…なんとみんなが色紙のようにメッセージを書いてくれていた!わざと、私が気づかないように質問をしたという。嬉しくて、泣き始めてしまったら「私たちも泣けてくるじゃない」と。別れの時が来るのは分かっているのに、別れ=涙みたいになってなかなか止められない。

 

ホテルにはセブン銀行も両替機もあり、ここで両替したい人はすることができた。喫煙所はレストランと同じ階にある。…とメモをして。

 

ゆりかもめの駅までみんなで行って、ガンダムを見る人、銀座や渋谷に行く人たちを新橋駅で見送って(新橋から銀座まで歩けるけれども、方向や所要時間がよく分からなかったので次回までに下見をしておこう!)、ホテルへ戻るお客さん2人と戻ってツアー終了!

 

あ〜、箱根以来体調崩したけどなんとかやりきってホッとする。